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簿記3級の過去問には一定の出題傾向がございます。
この出題傾向をきちんと押さえた学習をすることが短期合格への鍵となりますので、是非、頭の中に入れておいてください。
まず、点数は100点満点。
出題数は5問です。
第1問から第5問まで配点とそれぞれの特徴をお伝えします。
なお、配点は試験によって多少前後することがございます。
第1問:配点20点
仕訳問題が1問4点で5題出題されます。
基礎的な内容が多いので、16点以上の得点を目標とされるとよいでしょう。
取引の内容を仕訳し、問題用紙に記載された勘定科目から適切なものを選びます。
くれぐれも漢字の間違いには注意したいところです。
第2問:配点10点
簿記の帳簿には、大きく分けて2種類の帳簿があります。
主要簿と補助簿です。
どこの会社にも必ず置かなければならないメインの帳簿と、置くか置かないかは会社の自由である、サブの帳簿というイメージでよいでしょう。
第2問では、このサブの帳簿である補助簿と呼ばれるものの出題が見られます。
補助簿の具体例としては、商品有高帳、小口現金出納帳等が挙げられます。
もうひとつ、第2問で出題可能性がある論点が、勘定記入問題です。
取引をもとに、元帳に転記します。
減価償却のように、簿記3級の範囲内で複数の会計処理パターンがあるものに関する出題の他、再振替仕訳等を含む、簿記の手続きの流れをきちんと把握しているかを問う問題が特徴的です。
1問2点の採点箇所が5か所あるのが一般的です。
第3問:配点30点
試算表に関する問題、あるいは損益計算書や貸借対照表などの財務諸表に関する問題を押さえましょう。
配点も高く、落としたくない個所です。
きちんと学習された方であれば、ひとつひとつの取引については、きちんとイメージが湧くものです。
しかし、ここでカギになるのは第3問のボリュームです。
問題によっては、30個程度の仕訳が必要になるものもあり、時間が足りなくて困る方もいらっしゃいます。
1問3点の採点箇所が10か所あります。
第4問
第2問同様、1問2点×5か所です。
第2問の出題傾向でご説明差し上げた勘定記入の出題が第4問でもあります。
また、その他で申しあげますと、伝票の問題が見受けられます。
3伝票制の入金伝票・出金伝票・振替伝票の処理は正確に押さえましょう。
また、会計理論の空所補充問題等が出題されることがあります。
とは言え、本格的な会計理論ではなく、一般的な学習内容でカバーできるレベルですので、そこはご安心ください。
第5問
精算表に関する問題を押さえましょう。
特に、決算整理事項に関する会計処理を正確に学習しているかどうかが第5問の得点に大きくかかわってきます。
丁寧に学習してください。
例えば、貸倒引当金の設定、減価償却、費用収益の見越し繰延べ、といったものが第5問で毎回のように問われる決算整理事項です。
配点は1か所3点×10か所です。
いきなり過去問から着手される方はごく少数でしょうから、過去問に本格的にとり組まれる段階ということで、一定程度の知識の習得が完了している方を想定して、活用方法をご提案いたします。
「過去問だから時間を計って取り組む」というやり方は、まずはおすすめしません。
というのは、基本テキストや基礎問題集で学習を終えられたばかり方の多くが、その時点では過去問を解ききる力がついていないからです。
各社が用意している学習用の基礎テキストは、受験生が力をつけられるよう、言葉の表現もシンプルになっていますし、どの論点の話をしているのかが受験生に伝わるような構成にもなっています。
しかし、過去問は違います。
どういうことかというと、当たり前のことではありますが、過去問は以前、本試験当日に出題された問題です。
すなわち、誤解を恐れずに言えば、受験生の約半分が落ちるような工夫がほどこしてあるのです。
それを裏付けるかのように、毎回、勉強を積んだ受験生の半数が不合格になっているのですから。
確かに、過去問は最新版のテキストには反映されているので、論点としては説明を受けた状態かもしれません。
それでも、本試験独特の日本語表現がどのような取引内容を意味するのか、あるいは、膨大な資料の中にあるその一つの取引が、学習範囲でいうとどこに該当するのか、等を見抜けるようになるのはもう少し先のことです。
したがいまして、過去問については、時間を計って解くのではなく、説明を読みながら(あるいは講義を聞きながら)過去の出題内容を習得していくというイメージで学習をすすめられるのが良いでしょう。
そのほうが、同じ「過去問内容を習得する」という目標を達成するまでの時間は短くて済みます。
目標は「過去問でどれだけ点数が取れるのかを知ること」ではなく、「本番で過去問と同じ内容が出題されたときに確実に得点する事」なのです。
速やかに理解して、反復練習に時間を使う。
これが、過去問の活用方法で最も大切なことです。
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