簿記のスクール、予備校、通信講座を検討するなら「BrushUP学び」の利用をおすすめします。簿記検定対策講座の費用と期間を級別に解説していてわかりやすいです。通信講座を中心に、全国の大手の学校から地域のスクールまで一括で資料請求ができるので、独学でやるか、受講するかで迷っている方にも便利です。
更新日:2023/03/07
簿記2級は範囲が広く難易度も高いため、独学で合格するには正しいスケジューリングや効率的な勉強方法を知っておく必要があります。
ここでは、簿記2級を独学で取得するメリット・デメリットや必要な勉強時間、勉強方法や合格のポイントなどについて解説していきます。
独学で簿記2級の受験を検討している方は参考にしてください。
簿記2級に独学で合格するのは難しいです。
簿記2級の合格率を見ると平均20%前後。問題の難易度によっては10%を下回ることもあり、レベルの高い試験だということが伺えます。
内容も「実務に活かせる十分な経理能力」が問われます。3級にはなかった工業簿記や、もとは1級の範囲だった連結会計などの複雑な計算が必要で、独学で勉強を進めるにはハードルの高い内容です。
とはいえ、独学で簿記2級に合格している方もいます。しっかりとした試験対策を行えば、独学で合格することも可能な試験です。
独学の大きなメリットは、資格取得の費用を安く抑えられる点です。
通信講座や通学講座で簿記2級の試験対策講座を受講すると、6〜8万円ほどかかるのが一般的です。
しかし、独学の場合はテキスト、問題集、過去問集を購入しても1万円程度で済みます。
自分のペースで勉強できるのも独学のメリットです。
簿記を受験する方のなかには、働きながら勉強する方や、家事・育児の合間に勉強する方も多くいます。
そういった方は通信講座・通学講座のスケジュール通りに勉強時間を確保するのが難しいでしょう。
その点、独学は自分の好きな時間に、好きなペースで勉強できるので、忙しい方でも取り組みやすいのが特徴です。
わからないことを質問できないのは独学のデメリットです。
特に簿記2級は範囲が広く、専門的な知識や複雑な計算も多く扱います。2級から追加される工業簿記の範囲は、製造業の原価計算などの知識を扱うもので、馴染みのない人にとってはイメージしづらい分野でしょう。
勉強を進めていく中でわからないことがあった時、独学の場合は自分で調べなければなりません。その分手間も増えるためストレスになります。
独学の大きなデメリットはモチベーションの維持が難しいことです。
あらかじめスケジュールが決められている通信講座・通学講座であれば、自ずと勉強時間を確保できます。
しかし、独学の場合は自分で勉強時間を確保しなければなりません。忙しさを理由についサボってしまったり、急な用事が入ってしまったりするうちに、勉強から遠ざかってしまい挫折するケースがよく見られます。
簿記2級の勉強時間は最低でも100時間以上必要です。これだけの時間、1人でモチベーションを保ち続けるのはなかなか難しいでしょう。
独学が難しいと感じたら通信講座・通学講座を利用するのがおすすめです。
通信講座・通学講座では試験日程に合わせてカリキュラムが立てられているので、自分で勉強のスケジューリングをしなくても済みます。
通学や課題の提出があることで勉強せざるを得ない環境ができ、モチベーションの維持につながります。また、一緒に勉強する仲間や講師のサポートがあることもモチベーションの維持にかかせません。
プロの講師から教わることで、難しい知識や複雑な計算もわかりやすく学ぶことができます。わからないことはすぐに質問できるので安心ですね。
簿記3級を持っている方が、独学で簿記2級に合格するために必要な勉強時間は、250〜350時間です。
学習期間の目安は約3〜4ヶ月です。
初めて簿記を学ぶ方で簿記2級から挑戦する場合は、350〜500時間の勉強時間が必要です。
簿記2級を学ぶ前段階として、簿記そのもののしくみや考え方に慣れる時間 + 簿記3級の勉強に100〜150時間ほどかかります。
学習期間の目安は約6〜8ヶ月です。
ここでは、簿記3級を持っている方が、4ヶ月の勉強で試験に挑む場合を例に、具体的な勉強のスケジュールをご紹介します。
最初は工業簿記の勉強から始めましょう。工業簿記から始める理由は「独学で簿記2級に合格するためのポイント」をご確認ください。
最初の1ヶ月で工業簿記の勉強を終わらせましょう。テキストと並行して問題集にも取り組むことで知識が定着しやすくなります。
工業簿記の次は商業簿記の期間です。商業簿記は工業簿記に比べて範囲が広いため、少し多めに1.5ヶ月ほどの期間を取ってスケジュールを組みましょう。
工業簿記同様、テキストと問題集を繰り返して知識を定着させていきます。
最後の期間はひたすら問題を解いて、解答力を鍛えます。
まずは過去問を解きましょう。過去問を解くことで実際の試験の問題に慣れることができます。
過去問は最低でも過去5回分を3周はしてください。そうすることで出題傾向を知ることができますし、自分の苦手分野を把握することもできます。
過去問の次は予想問題に挑戦しましょう。
簿記2級試験は、1回出題された問題が、次からさらに高度・複雑化して出題される傾向があります。
予想問題集を解くことで「応用力」身につき、複雑な問題にも対応できるようになります。
まずはテキストで基礎知識を付けましょう。
テキストはあれこれと手を出すよりも、厳選した1冊を何度も読み込んでいく方が、より理解を深めることができます。
テキストは最低でも3周はしましょう。その際、1周目では全体像を掴かむ、2周目では読み込み覚えようとする、3周目ではうろ覚えの箇所や苦手を潰していくなど目的を変えて取り組むのがポイントです。
いきなり細かなことまで覚えようとするよりも、全体の大まかなイメージをとらえてから、徐々に細かい所にスポットを当てていくと覚えやすいです。
テキストである程度知識を付けたら問題集にも取り組みましょう。
テキストでインプットした知識を問題集でアウトプットすることによって、覚えた知識を活用できているかの確認になります。また、アウトプットすることでよりしっかりと知識が定着します。
問題集も最低3周はしましょう。そうすることで自分の苦手分野がわかったり、1回目はたまたま正解した問題なども取りこぼしなく対策することができます。
インプット・アウトプットの力が付いたら、過去問や予想問題で実際の試験問題に慣れましょう。
過去問は最低でも過去5回分は解きましょう。そうすることで、実際の試験の問題形式や出題傾向が分かってきます。
あまり古い問題に手を出すのは注意が必要です。簿記2級は試験範囲がよく変わるため、あまり古いものだと現在の試験と範囲が異なるためです。事前に現在の試験範囲を把握しておいて、それ以前の試験の過去問には手を着けないようにしましょう。
簿記2級は直前対策が重要です。
基本的には過去問や予想問題を解いて本番の試験形式に慣れるのが大切です。解いていく中で何度も間違える苦手分野があったら徹底的に対策をしましょう。一度基本に戻って、苦手分野の範囲のテキストを読み込んでみるのも有効です。
直前はスキマ時間も有効活用しましょう。電車や家事の合間に対策できるよう、テキストの苦手な範囲に付箋などで目印をつけておくとよいでしょう。簿記2級の試験対策アプリなどもあるので、そういったものを活用するのもよいかもしれません。
資格スクールが開講している「直前対策」などを利用するのも効果的です。
簿記2級の勉強は工業簿記から始めるのがおすすめです。
工業簿記は簿記2級から試験範囲に加わるため、慣れるのに少し時間がかかります。ただ、商業簿記と比べて範囲が狭く、慣れれば比較的簡単なので先に手を着けて余裕をもってマスターすると大きな得点源につながります。
商業簿記は範囲が広いため、先に勉強すると工業簿記を勉強しているうちに覚えたことを忘れてしまう危険があります。
簿記2級は範囲が広いため、すべてを完全にマスターするのは難しいでしょう。
簿記の合格基準は70点以上です。範囲の狭い工業簿記(配点40点)は満点を狙って、商業簿記(配点60点)では7割程度の得点を目指すのがおすすめです。
繰り返し問題を解いていく中で、どうしても克服できない分野はあえて捨ててしまって、得点できる分野を伸ばす時間に充てるのも有効な作戦です。
簿記の試験では電卓を使用します。
勉強の段階から予想問題や過去問を解く際は電卓を使用して慣れておきましょう。
そうすることで試験本番でも早く、性格に計算することができ、計算ミスや時間のロスを減らすことができます。
試験本番でわからない問題に出会ったら、ひとまず飛ばしてしまいましょう。
簿記2級の試験は問題数が多いうえに、2021年の改定で試験時間が90分に短縮されました。そのため、ひとつの問題に時間をかけすぎると、解けるはずだった他の問題にかける時間が無くなってしまいます。
飛ばした問題も、少し時間をおいてから落ち着いて見返すと解けることが多々あります。
簿記2級に独学で合格するにはしっかりとしたスケジューリングとポイントを抑えた勉強が大切です。
独学で勉強するのは費用が抑えられる、自分のペースで勉強できるなどのメリットがあります。一方で、わからないことを質問できない、モチベーションが続かないなどのデメリットに注意が必要です。
独学での合格が難しいと感じる場合は、通信講座・通学講座を利用して勉強ができる環境を整えることをおすすめします。
簿記のスクール、予備校、通信講座を検討するなら「BrushUP学び」の利用をおすすめします。簿記検定対策講座の費用と期間を級別に解説していてわかりやすいです。通信講座を中心に、全国の大手の学校から地域のスクールまで一括で資料請求ができるので、独学でやるか、受講するかで迷っている方にも便利です。