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受講生に伝えたい!簿記講師の陰の工夫・努力とは?実は雑談も講義の一部?

更新日:2024/11/08

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簿記の講師は世の中にたくさんおり、ウリとしているコンテンツは講師によって違います。もちろん、スクール全体で構成する合格のためのノウハウなので、どの講師の講義を聞いても受かるようには組み立てられているのですが、それぞれ、持ち味と申しますか、おすすめの内容は多少個性がでます。あまり露骨に「自分はここがウリ!」というのははばかられるという謙虚な簿記講師の方も最近は多いので、私がここで簿記講師の陰の工夫・努力をご紹介します。

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噛み砕いて伝えること(簿記のイメージ作り)に生きがいを感じている

特に簿記3級はとにかく学習への抵抗感を抱かれないことが大事です。経理事務を会社でやっていたという方が少なければ、まず借方貸方という概念理解に力を使います。引当金って何?減価償却ってどういうこと?なぜ費用が次年度に繰り越されるのか?山ほどルールがあり、そのすべてに根拠があるのですが、簿記3級の段階で企業会計原則の説明をするわけにもいきません(簿記1級になれば根拠を原文で明示します)。そこで、簿記3級の説明では、どれだけざっくり、印象に残る話をできるかどうかに講師は力を使います。そこが腕の見せ所、と感じている方も多くいます。たとえ話、具体例等、わかりやすくするために、たくさんのコンテンツを用意しています。
なぜこのような仕訳をするのか、それが最終的にどうつながるのか、なぜ簿記検定でその勉強をするのかといった箇所の説明の際には、簿記の初心者の方で不安のある人ほど、きちんと聞かれるとよいでしょう。講師もきっと慎重に説明しているはずです。「長いなあ」と思わずに付き合ってみてください。簿記3級の基礎的な内容は人に説明できるぐらい理解して進むという気持ちでいた方が安心です。そうすれば、後々、知識が増えてきてもぐらつかずにすみます。

合格のために開発した独自の技術を持っている

直前期になるほど時間との闘いであることがお分かりになることかと存じます。時間があればできたのに、という言葉はあらゆる試験においてある程度「優秀な」学生が述べるコメントです。「優秀な」とあえてかっこをつけたのは、時間があればできたと思えるのはある程度勉強した学生だけだからです。とは言え、本当に優秀であれば時間内に終わりますしね。
さて、そのような、あと少しで合格できる受講生を不合格にしないよう、ぎりぎりの1秒のために開発した技術を講師の多くは持っています。ある程度簿記を理解した人に向けた技術とでも申しましょうか。簿記の仕組みは理解している、仕訳はすべて瞬時に反応できるぐらいのスピードに仕上がっている、このようなしっかりとした理解を前提にしたものです。簿記3級でいえば、仕訳の上での集計技術、空欄箇所の推定問題への着眼点等。この簿記検定の解法というのは「簿記のスクールに通ったから知ることができた」という声がとても多いものです。

テスト作成は講師の楽しみの一つ

受講生に受けてもらう毎回のテスト作成も、講師の楽しみの一つです。ここに、自信をお持ちの先生もいらっしゃいます。絶対に身に着けてほしい内容を厳選して15分程度の冒頭の授業にもっているスクールもあるでしょう。進捗確認という意味もありますが、絶対に身に着けてほしい、いわば100点で通過してほしい内容であることも多いです。「60点〜 80点でまあいいだろう」という心構えの方も多くお見受けしますが、すでに説明を受けた内容が時間内にできないというのは、もし仕事だとしたら社会人として致命的であるはずです。同じです。
100点を取るべきコンテンツをスクールが厳選している。それが毎回やる小テストです。テスト作成も膨大な時間が掛かります。「間違えやすいポイント」「ここを落とすと、そのあとずっと尾をひくもの」を小テストで確認します。小テストが毎回課される場合には、理解度をそこで確認すべく100点を目指してください。100点と99点は違います。小テストに関しては、99点は0点と同じです。時間内に100点でなくてもかまわないのは直前答練、模試と本試験ぐらいです。毎回配られ、短時間で処理するものについては満点で通過していくことにより、大きな成果が望まれます。

簿記本試験へ向けた分析に強い

分析ツールが充実している、あるいは社内に蓄積されたデータが膨大である。そういうスクールの講師は分析の上での講義に自信を持っているはずです。講師専業の方に多いのですが、試験問題としての簿記が好き、というパターンです。試験のトレンドや、今回の本試験の予想の話をよくされる先生がいたら、その方は試験分析に自信を持っている方かもしれません。是非、聞いてください。学習で重きを置くポイントがきっとよくわかります。

雑談も簿記講座の一部です

以前ほど、講師業で雑談は求められなくなっているような気がします。年齢の若い方ほど、露骨な雑談にニーズがないようなイメージです。ただ、私自身、1日で長時間の講義をきいていたときは、雑談がオアシスのような存在でした。不真面目で申し訳ないのですが、雑談を聞くために講義に出ていたということも人生で1度や2度ではありません。実は、雑談も講師は事前に用意しています。きっと簿記の学習につながるような、あるいは簿記検定受験のモチベーションを継続させてくれるような話題を持ってきているはずです。雑談は時間つぶしでも、必要な講義を犠牲にしたものでもありません。テキストに乗せるほどのことは無いけれども受験上必要なコンテンツ、であることも多いですよ。

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