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簿記1級は独学でも合格できる?独学のメリットや勉強方法を解説!

更新日:2023/05/23


簿記1級は独学でも合格できる?独学のメリットや勉強方法を解説!

簿記1級の取得を目指したときに「独学で簿記1級の合格は可能なのか?」と考える人も多いでしょう。

簿記1級は難関資格です。勉強期間も1年以上と言われており、簡単に取得できないことで有名です。

しかし、勉強時間の確保や自分に合うテキストを見つけるなど、いくつかの条件を満たせば、簿記1級の合格は不可能ではありません。

今回の記事では、簿記1級に独学で合格したい方に向けて、勉強方法や独学のメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます

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簿記1級は簿記の最高難易度


簿記1級は「簿記の最高峰」と言われており、難易度の高い資格として知られています。簿記1級の合格率が10%前後でほぼ変動がないことからも、いかに合格が難しいか分かります。

簿記1級の出題範囲は商業簿記・工業簿記・会計学・原価計算の4科目です。商業簿記と工業簿記は簿記2級でも出題されますが、簿記1級で求められる知識はより高度で範囲も膨大です。

試験対策としてよくある方法は、暗記や出題パターンによる対処でしょう。

しかし、簿記1級では、そのような勉強方法は通用しません。範囲が広いため暗記で乗り切ることが難しいうえ「なぜこの答えになるのか」という理論を理解していないと、正答にたどり着けないからです。

さらに、簿記1級の厳しい採点基準も合格を難しくしています。70点が合格ラインですが、4科目各25点配点で1科目でも10点未満だと合格できません

このように、試験範囲の広さ・求められる高度な知識と理解・採点基準の厳しさなどが簿記1級の合格を難しくしているのです。

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簿記1級は独学で合格しづらい

合格までの勉強時間は個人差が大きい

簿記1級は、合格までの勉強時間が人によって大きく異なる資格です。

たとえば、簿記2級の知識がある人は独学で600〜1,000時間が勉強の目安です。しかし、簿記の初心者は簿記3級と簿記2級を学んでから簿記1級に進む人が多く、さらに100〜300時間はかかると言われています。

このように、もともと持っている知識によって勉強時間は変動します。

また、1日に使える時間によっても合格までの期間が異なります。仮に、700時間の勉強で合格したとしましょう。1日に2時間しか使えない人は約1年、6時間使える人は約110日かかる計算になり、大きな差が出ます。

さらに、簿記1級の試験は採点基準が厳しいため、得意分野だけでは合格できません。不得意分野が1科目でもあると、何度受験しても合格できず、勉強時間の合計が2,000時間を超えるというのもよくある話です。

さまざまな要素が勉強時間を変化させるため、独学の場合、モチベーションの維持が難しくゴールが見えづらいといった理由で合格がより難しいと言えます。

関連記事:『簿記1級の取得に勉強時間はどの程度必要?効率よく合格する方法を徹底解説!!

相性の良いテキストを選ぶのが難しい

簿記1級のテキストは平均して6〜8冊、問題集もセットになっている場合は12〜14冊程度です。

いずれもページ数が多く、内容が難解なため、相性の良いテキストが見つからないと、独学ではなかなか合格できません。

もちろん、どんなテキストも基本的な内容は共通です。しかし、説明の仕方や図解の多寡など、テキストによって傾向が異なるため「自分にとって分かりやすい」テキストを探す必要があります

テキストを選ぶときは手に取って中身を確認し、ネットで購入を検討している場合も、試し読みが必須です。評判の良いテキストであっても「頭に入ってこない」「理解しづらい」と感じるテキストは避けた方が良いでしょう。

また、無料・有料に限らず簿記1級合格に向けた、アプリ・サイト・動画などの教材も多く、何を選べばよいか迷ってしまう人もいます。

簿記1級の独学の合格が難しいのは、市販のテキストやさまざまな教材の中から自分に合ったものを選ぶのが大変だからでもあるのです。

このような勉強時間のスケジューリングや自分に合ったテキストを選ぶのに不安のある方には通信講座や通学講座を利用するのがおすすめです。通信講座・通学講座であれば、スクールによってカリキュラムが組まれているので、その通りに勉強を進めることで合格を目指せます。また、カリキュラムに沿ったオリジナルのテキストが配布される場合が多く、分からない内容は講師に質問できるのでテキスト選びに無駄な時間をかけることもないでしょう。

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独学で簿記1級を目指すメリット

コストが抑えられる

簿記1級の合格を独学で目指すメリットは、なんといってもコストが抑えられることです。テキストと問題集を一通り買ったとしても2〜3万円程度の出費で済みます。

一方、通信講座は5〜10万程度、スクールは10〜20万円が目安です。スクールの場合は、通学のことも考慮しなければなりません。自宅や勤務先の近くにスクールがなければ、それなりに時間も費用もかかります。

短期間で合格した場合は、間違いなく独学の方が安く済むでしょう。

ただし、簿記1級は難易度が高く、一発合格は非常に難しい資格です。自分に合わない学習方法を選んでいたり、モチベーションが維持できなかったりといったケースも考えられるため、コストは抑えられても合格まで時間がかかる可能性があります。

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独学で簿記1級を目指すデメリット

短期間での合格が難しい

簿記1級は範囲の広さと求められる高度な知識から独学での一発合格は非常に難しく、何度も受験することが考えられます

簿記はたびたび試験範囲が変更されるため、できるだけ最新のテキストを用意する必要があります。テキストを何度も買いなおすうちに、合格した時には「通信講座やスクールよりもお金がかかってしまった」というパターンになりかねません。

独学は短期間合格が難しく、場合によってはコストがかさむデメリットがあるのです。

モチベーションが維持しづらい

簿記1級に独学で合格したくても、モチベーションが維持できず諦めてしまう可能性があります。

働きながら簿記1級を目指した場合、1日に約2時間の勉強時間が現実的です。多忙であれば、1日に1時間しか確保できないという人もいるでしょう。

1〜2年という長期間、一人で勉強し続けるのは大変です。また、難易度の高さから何度も詰まってしまい、自信を無くして諦めてしまうパターンも考えられます。

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独学で簿記1級の勉強が向いている人

コツコツ勉強するのが苦にならない人

独学で簿記1級の合格を目指せるのは、コツコツ勉強し続けるのが苦にならない人です。

そもそも、人それぞれで向いている学習スタイルは異なります。一人で黙々と勉強するのが得意な人もいれば、通信講座やスクールで講師に教えてもらいながら勉強するのが向いている人もいます。

もっとも重要なのは何度か落ちてしまったとしても、合格するまで諦めないことです。

疑問や不安が生じても粘り強く勉強を続けられる人や、周囲に質問できる環境がある人は独学が向いていると言えるでしょう。

毎日勉強時間が確保できる人

簿記1級は試験範囲が広いため、ある程度のスケジュールを組む必要があります。毎日1時間なり2時間なり勉強時間が確保できる人であれば、独学でも合格を目指せるでしょう

しかし、1日に確保できる勉強時間が一定でなければ、スケジュールの組みようがありません。また、あまりにも多忙で毎日の勉強時間の確保が難しい人も、独学は向かないでしょう。

勉強時間を確保できない人は、通信講座やスクールに申し込んで日常の予定に組み込んでしまった方が、効率的な勉強が可能です。

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独学で簿記1級を目指す勉強方法

大まかなスケジュールを立てる

簿記1級の取得を目指す人に必要な勉強は、先ほども述べたように簿記2級の経験者で600〜1,000時間と言われています。1日に2時間勉強できるとして、1年から1年半という長期間勉強しなければなりません。

漫然と「1年あるから」と考えていると、ただテキストを読むだけで終わってしまいます。まず、勉強を始める前に、大まかにスケジュールを立てる必要があります。

1〜3ヶ月目はテキストを一通り読み込んで、簿記1級の内容をインプットしましょう。4〜6ヶ月目は例題を解き、アウトプットに集中します。

7〜12ヶ月目は繰り返しテキストを読み込み、過去問や予測問題集を解いて、合格に向けて不得意科目が無いように仕上げます。

どのような勉強期間であれ、インプット・アウトプット・仕上げでスケジュールを立てると良いでしょう。

自分に合ったテキストを見つける

簿記1級の独学合格に欠かせないのは、相性の良いテキストです。多少時間がかかったとしても自分に合ったテキストさえ見つけられれば、難易度が高くても勉強を続けられる可能性が高くなります

書店ではさまざまな種類の簿記1級のテキストが販売されているので、必ず試し読みをしましょう。

「合うものが見つからなかった」という場合は、ネット上で探すのもおすすめです。書店に並んでいない種類のテキストが多数見つかるはずです。

ただし「評判が良いから」「購入者が多いから」という理由で選ぶと、自分に合っていないテキストを選んでしまう可能性があります。ネットでも試し読みのできるサイトがあるので、文章やイラストなど、内容や雰囲気を確認してから購入しましょう。

予測問題を解けるようにする

簿記1級は、過去問をやりこんだだけでは合格できません。

もちろん、インプットした内容をアウトプットするという意味でも、試験に慣れるという意味でも過去問は有効です。しかし、簿記1級の試験は、過去問と同じ内容を出題しない傾向にあるため「過去問さえやっておけば合格できる」という訳ではありません。

簿記1級は、1科目でも10点に満たなければ、たとえ70点を取ったとしても合格できないという、シビアな採点基準です。

そのため、簿記1級の試験対策としてもっとも重要なのは、どの科目でも「初めて見た問題を解ける」状態にすることです。

過去問に加えて予測問題を繰り返し解き、合格基準の点数が取れるようにしておきましょう。

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独学が難しいと感じたらスクールの利用も検討しよう


簿記1級は「独学での合格は難しいが、不可能ではない」というレベルの難易度です。もし、独学で挫折しそうになったら、スクールや通信講座の利用を検討しましょう

スクールや通信講座を利用した場合の簿記1級の勉強時間は、500〜600時間が目安です。独学より100〜400時間は短縮できるうえに、多くのメリットがあります。

たとえば、受験日に合わせてスケジュールを組み、分かりやすいテキストを使って効率的なカリキュラムで勉強が可能です。疑問や不明点はプロの講師に質問できるため、早期の解決により、苦手分野を克服しやすくなります。

スクールの場合は、ともに学ぶ受講生がいるため、競争心や仲間意識が働いてモチベーションの維持にも役立つでしょう。

スクールや通信講座の受講料は、決して安いとは言えません。独学で合格を目指していた人にとってはかなり高額です。

しかし、スクールや通信講座は効率的な授業内容なので、独学より短い期間で合格する可能性が高くなります。

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まとめ


簿記1級は、出題範囲が膨大で非常に高度な知識を求められるため、独学での合格が難しい資格です。

しかし、毎日の勉強時間が確保できる・相性の良いテキストを見つける・コツコツと勉強するのが苦にならないなどの条件を満たせる人であれば、合格は不可能ではありません

もし、独学で挫折しそうになったら、スクールや通信講座の利用がおすすめです。独学に比べるとコストはかかりますが、充実したサポート体制があるため、合格する可能性が高くなります。

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