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更新日:2023/04/04
経営管理の知識は経理・会計・営業などのさまざまな職種で役立つため、簿記2級は企業がもっとも求めると言われる資格です。
しかし、簿記2級の勉強を始めたところ「受かる気がしない」と感じて受験をためらう人がいます。
難易度が高いために不安になりがちですが、簿記2級はしっかり対策すれば合格できる試験です。受かる気がしないのは、勉強時間や試験対策の不足が原因です。
この記事では、「簿記2級が受かる気がしない」というあなたが合格するための対策を詳しく解説していきます。
簿記2級の合格率は10〜20%程度です。試験の回によっては、10%を下回る時もあります。簿記2級はそもそも合格率が低く、難易度の高い試験なのです。
初心者が簿記2級に合格するために必要な勉強時間は約350〜500時間と言われています。また、簿記2級の合格点は70点と決まっていますが、70点ギリギリを目指すような勉強方法では合格するのは難しいでしょう。
受かる気がしない人は、目安とされる勉強時間に到達していない可能性があります。
「簿記3級に合格して自信が付いたので、簿記2級も目指そう」という人がいますが、簿記3級と2級では難易度も対策方法もまったく異なります。簿記3級と同じ対策で2級の勉強を進めると、途中で「受かる気がしない」と感じてしまう方も多いようです。
簿記3級は経理・会計の入門知識となる商業簿記が対象で、合格率は40〜50%です。難易度は比較的低く、過去問をしっかりやり込んで対策すれば合格できる資格と言えるでしょう。
しかし、簿記2級は難易度や出題傾向が毎回変わるため、簿記3級のように過去問をやり込むだけでは試験対策は不十分です。
また、簿記2級は合格率の変動が激しいため、合格率が低い回を基準にしていると「こんなに難しいなら合格は無理だ」と感じる可能性があります。
簿記2級は回によっては合格率が40%を超えることもあるので、何度か挑戦するつもりでいた方が良いでしょう。
簿記2級に合格するための対策をネットで検索すると「2週間で合格した」「1一ヶ月で合格した」「独学で一発合格した」など、短期の勉強で合格した話が出てきます。
このような成功例を参考にして簿記2級の勉強を始めると、思ったよりも勉強が進まなかったり、理解できなかったりした時に「受かる気がしない」と自信を無くしてしまうパターンがあります。
簿記2級の合格率は10〜20%です。10人に2人しか合格しない難易度なのに、短時間の勉強だけで受かるはずがありません。実際には、何度も挑戦して合格した人やスクール・通信講座などを利用して合格した人がほとんどです。
少数の成功例を真似せず、時間がかかっても毎日コツコツ勉強したほうが合格の近道になります。
簿記2級はたびたび試験範囲が改定されており、2015年以降には簿記1級の試験範囲であった外貨建取引・リース取引・連結会計などから一部出題されるようになりました。
そのため、昔より難易度が高くなっています。
中でも出題率の高い連結会計は、連結損益計算書・連結貸借対照表・連結株主資本等変動計算書の作成が求められます。
親会社・子会社で構成される企業グループを一つの会社として考えて会計するため、仕分けや集計が多く、途中で混乱したり集計を誤ったりしやすい問題です。また、用語が難解で何をしているのかイメージできないという人もいます。
このような難易度の高さから勉強中に苦手意識を持ち「受かる気がしない」と感じるのは当然のことと言えるでしょう。
簿記2級に受からない人には次のような共通点があります。
簿記2級は簿記3級より高度な商業簿記に加えて工業簿記も習得する必要があります。商業簿記は商品を仕入れて販売するという経営形態ですが、工業簿記は原材料の仕入れ・加工・販売という経営形態で、複雑な原価計算を理解しなくてはなりません。
いずれにしても、基礎となるのは簿記3級の商業簿記です。簿記3級を完全に理解しておかないと工業簿記も理解できず、合格するのは難しいでしょう。
また、「簿記3級に合格した」という人であっても安心はできません。
簿記3級の合格は70点以上です。ギリギリ70点しか取れなかった人や、暗記や得意な範囲だけで乗り切って合格した人は商業簿記を完全に理解したとは言い切れないため、勉強しなおす必要があります。
簿記3級では、過去問を繰り返し解くのが有効な試験対策です。そのため、簿記3級の合格者が2級に挑戦する時に陥りがちなのが、過去問対策しかしないことです。
しかし、簿記2級の試験では過去に出た問題を避けて出題する傾向にあります。また、頻繁に出題範囲を変更するため、試験対策として過去問だけを繰り返し勉強している人は、合格できる可能性が低くなります。
もちろん、過去問や演習問題を解くこと自体は、学んだことをアウトプットする大切な練習です。テキストを繰り返し読んでいても、試験本番の時に答えを書けなければ意味がありません。
「過去問で合格点が取れたから安心」というわけではなく、初めての問題でも安定して正解できるようになることが大切です。
ここでは簿記2級の合格に必要な対策を、4つご紹介します。
まず、基礎となる簿記3級を完璧にしましょう。
ただし「簿記3級の合格」と「簿記3級を完璧にする」は同じではありません。簿記3級の合格ラインは70点です。合格したから完全に理解したとは言い切れません。
実質的に簿記3級を理解した状態か判断するために、過去問で常に95〜100点が取れるか、チェックしてみてください。
高得点が維持できるようになれば、完全に理解しているとみなして良いでしょう。
簿記3級合格に必要な勉強時間は100時間程度と言われています。簿記2級に早く合格したい人にとって遠回りに感じるかもしれません。
しかし、簿記3級を完璧にすることで、結果的に早く2級に合格できる可能性が高くなります。
簿記3級までは商業簿記だけでしたが、2級からは工業簿記が追加されます。配点は商業簿記60点、工業簿記40点です。工業簿記の対策をしておかないと、合格は厳しいと言えるでしょう。
しかし、工業簿記は原価計算が複雑で理解に時間が掛かるために苦手意識を持つ人が多く、試験対策が中途半端になりがちです。
工業簿記の問題を解くために必要なのは、商業簿記の知識です。まずは簿記3級を極めることを意識しましょう。
また、工業簿記では資料から全体の流れを読んで、公式を応用させながら計算する必要があります。難解に感じますが試験では基本的な問題しか出ないので、テキストを読んだら問題を解くという流れを繰り返すことで対策できます。
初心者の場合、勉強時間の目安は350〜500時間と言われています。簿記3級合格者や経理経験者は250〜350時間程度が目安です。
「受かる気がしない」という人は、勉強時間が足りていない可能性があります。
合格を目指すなら、受験日から逆算してスケジュールを立てましょう。例えば、1日2時間の勉強時間なら初心者の場合約6〜8カ月、簿記3級経験者なら4〜6カ月かかります。
一日に使える時間は人によって違います。自分の状況に合わせて無理なく勉強しましょう。
簿記2級では予想問題を追加した方が試験対策として有効です。
予想問題は必ず当たるわけではありません。しかし、プロが情報収集・分析した問題を解いておくのは本番前の対策として高い効果が期待できます。
また、簿記2級では過去に出た問題は出題されない傾向にあるため、初見の問題に慣れる必要があります。
予想問題集は、毎年出版社が販売しているので、最新のものを選んで購入しましょう。また、簿記関連のサイトで予測問題を公開しているところもあります。
簿記2級に受かる気がしない時には、次のような対応があります。
試験直前になっても合格に自信が持てなかったり、問題集で点が取れなかったりといった状況なら、申し込みをキャンセルして受験延期という選択をするのも良いでしょう。
簿記2級の試験日は2・6・11月と年に3回あります。就職活動でアピールしたいなどの理由がなく、急ぐ必要がないなら万全の体制で受験するのがおすすめです。
特に、目安の勉強時間に達していない人は合格する可能性が低いため、もう一度スケジュールを組みなおして挑戦したほうが、無駄がありません。
「合格する気がしない」という人は、通信講座やスクールの利用を検討しましょう。
通信講座やスクールではプロの講師が解説してくれるので、難しい部分が理解しやすいうえに、疑問があれば質問できるメリットがあります。また、合格に必要な部分を重点的に説明してくれるため、勉強が効率的です。
通信講座なら2万円前後、スクールは場所によって異なり5〜10万円前後です。お金は掛かりますが、効果は高いと言えるでしょう。
簿記2級は合格率10〜20%です。しかし、できる限りの対策をすれば合格できない試験ではありません。
「簿記2級に合格する気がしない」という人は、基礎となる商業簿記が理解できていない・勉強時間が足りていない・成功例ばかり見て自信を無くしているなど、さまざまな理由があります。
このような要素を解消して、それでもまだ不安という場合は、スクールや通信講座を利用するという選択肢もあります。
簿記2級合格を目指して、できることはすべてやってみましょう。
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