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はじめて簿記を学ぶ方にとって、まず気になるのは合格率ではありませんか?
「ちゃんと合格できるのだろうか?」と不安を抱えているあなたのために、実際の合格率とその分析、さらに必要な対策までお伝えします。
読み終わったあと、安心して学習をスタートしていただけたら嬉しいです。
データは下記のとおりです。各回おおむね45%〜55%程度の水準で推移しています。各回の細かい試験データは下記のとおりです。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
第157回(2021年2月28日) | 70,748名 | 59,747名 | 40,129名 | 67.2% |
第156回(2020年11月15日) | 77,064名 | 64,655名 | 30,654名 | 47.4% |
第154回(2020年2月23日) | 100,690名 | 76,896名 | 37,744名 | 49.1% |
第153回(2019年11月17日) | 99,820名 | 80,130名 | 34,519名 | 43.1% |
第152回(2019年6月9日) | 91,662名 | 72,435名 | 40,624名 | 56.1% |
第151回(2019年2月24日) | 104,357名 | 80,360名 | 44,302名 | 55.1% |
第150回(2018年11月18日) | 111,657名 | 88,774名 | 38,884名 | 43.8% |
第149回(2018年6月10日) | 101,173名 | 79,421名 | 35,189名 | 44.3% |
第148回(2018年2月25日) | 102,212名 | 78,243名 | 38,246名 | 48.9% |
第147回(2017年11月19日) | 113,559名 | 88,970名 | 35,868名 | 40.3% |
第146回(2017年6月11日) | 102,077名 | 80,227名 | 40,880名 | 50.9% |
第145回(2017年2月26日) | 105,356名 | 80,832名 | 38,289名 | 47.4% |
第144回(2016年11月20日) | 120,096名 | 94,411名 | 42,558名 | 45.1% |
第143回(2016年6月12日) | 106,558名 | 83,915名 | 28,705名 | 34.2% |
※第155回試験(2020年6月14日実施予定)は、中止となりました。
ごらんのとおり、合格率は40%〜50%程度です。
「なんだ!半分は合格するのか!」と安心された方もいるかもしれませんね。
ただし、一点だけ注意してください。
この合格率は「合格者/実受験者」です。
すなわち、「きちんと答案を提出した人のうち、何人が合格したか?」であって「申し込んだ人のうち何人が合格したか?」ではありません。
「自信満々だったけど落ちた」という受験生もたくさんいることでしょう。
ところで、気になるのは143回の合格率の低さではないでしょうか?
さらにさかのぼれば、もっと合格率の低い回なんかも、あるにはあります。
できることなら「どの回が簡単になりそうで、どの回が難しくなりそうか?」を知りたいものですよね。
しかし、残念ながらそれは、事前にはわかりません。
「何度か受験していれば、数回のうちに合格率が50%を超える回にあたる」という気持ちで、なるべく早くスタートし、継続して受験されることをオススメします。
「はじめて受けた回が、たまたまやさしい回だった」というラッキーも、もちろんありますからね。
簿記3級試験は100点満点中の70点以上で合格です。
基本的にはすべて記述式ですから、マークシート方式のように「テキトーに書いたら偶然あたった」というようなことはありません。
しかし、基礎的な問題が多いので、きちんと必要なトレーニングをすれば、どなたでも合格ラインには到達する試験です。
学習を進める上での、ひとつの目標は「過去問を解けるようになること」です。
「過去問は見なくていいよ」という講師は、まず、いません。
ですから、「テキストの読み込み」や「講義を聞くこと」にあまり時間を使いすぎないように注意してください。
一般的に、簿記3級合格に必要な勉強時間は「100時間程度」と言われています。
ただし、試験後「100時間やったのに落ちた〜!!あの講師、ウソつきだ〜!」とうらみごとを言う方が全国に1000人以上いらっしゃいます(筆者推定)。
この100時間は「良質な100時間」のことです。
授業だけ繰り返し100時間聞いても合格はしませんし、1問解くのに1時間かけるというようなことをやっていては、やはり100時間での合格は困難です。
ここでの「良質」とは「過去問を中心とした演習問題」を「時間を意識しながら解く」ことです。
「わからないことはすぐに質問する」
「理解のために時間を使いすぎない」
「問題を解いていてわからなかったらすぐに答えを見て、納得する」
「答えを見たところは、その場でいったん手を動かして自身で解答にたどり着く」
この4点を意識して学習すれば、100時間、あるいはもっと短時間での合格も可能になるかもしれません。
日商簿記3級は、ほかの資格試験と比較しても、合格率は比較的高い試験です。
ただし、「自信があったのに落ちた」「あと○点足りなかった」という方も毎回たくさんいらっしゃるのも事実です。
その場合、総じて、普段の勉強のやり方がまずい、簿記検定のポイントを押さえていないという共通点が見られます
上記を参考に、あなたには効率よく学習をすすめていただき、ぜひ合格を勝ち取ってほしいと思います。
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