「いやー、残業続きで全然寝てないわー」とアピる男子は簿記的になぜ痛いのか

残業が美徳の風土の会社だと、たまにいませんか？
主な手口は眠眠打破をみんなのいる場所でこれ見よがしに飲む。
あえてメールを夜中2時に送ってくる（目の前の机見りゃ、いないのわかるだろうに）。巧妙なことにファイルの保存時間もすべて夜中の遅い時間に統一しています（そんなことに力使うなら、もう少し打ち合わせできちんと発言すればいいのに…）。
直感的にきもいのはわかりますが、簿記のサイトですので上記のような行動が、なぜ会社の財務的によろしくないのかをご説明差し上げます。
こんな男子Bさん（仮）のプロフィールは下記の通り。

・年齢：30代男性
・性格：見栄っ張り。それなりに大事なところは頑張ってきたからか、その甲斐あって誰もが知る一流企業勤務。企画職って言ってるけど、主な企画は金曜夜の飲み会。
独身時代はCAや読モとのコンパを謳歌したが、現在は妻子がいるので実は残業代をあてにした暮らしをしている、ということは皆にはいわない、見栄っ張りだから。でもみんな知ってる、顔に出るから。

さて、残業代は、会計上、会社からどのようにみられているのでしょうか。
ちなみに、経理職、あるいは人事を中心として事務系職種に関わり、簿記2級から簿記1級レベルの知識を持っていると、自然と見える内容です。
周囲に管理会計をしっかりする会社の企画、人事担当者がいたらぜひ聞いてみてください。 結論、残業代は人件費であり、「販売費及び一般管理費」として営業利益にインパクトを及ぼします。営業利益に着目する経営層は非常に多くいます。ですから、「経費減らせ」「無駄な残業するな」って口を酸っぱくして朝礼で上司がおっ しゃるわけです。
部長は経営層からのプレッシャーを受け、基本的に1か月スパンで残業代を管理します。ではそんなプレッシャーがあっても、あなたがもし上司だとしたら、どんな人に、追加の課金をしてでもお仕事してほしいですか？
そうですよね。エースです。自分の懐刀です。部長さんも、部署で結果を出すため、エースの延長料金は喜んで支払うでしょう。ある意味、予定内の人件費です。
しかし、Bさんのような人に残業されるということはどういうことを意味するでしょう。
部長さんにしてみれば、Bさんの無駄な残業に人件費を払う＝自分の抱えている予算をかすめ取られるようなイメージです。合法的に会社からカツアゲしてるようなもんです。
あなたがオフィスを見渡して、「あの人遅くまで大変そう。少し手伝おうかな」と思う相手は、きっと組織にとって必要な残業をしています。きっと部長以下、部署全体のバックアップを受けて困難な課題に取り組んでいるはずです。
このように、簿記はあなたの直感に、社会人としてのゆるぎなき根拠を持たせることに、一役買うことができますよ。
数字を背景に理解して納得すると、今までより職場の見方が少しすっきりしませんか？

結論：簿記の知識があると、寝てない自慢をしてくる奴がかわいそうに見えてくる…かも？

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