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簿記学習の失敗談〜こんな風にならないでください〜

更新日:2024/11/11

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私も今では教壇で簿記の解説をする機会をいただいておりますが、これまで自分が受験生・受講生だったときは多くの失敗をしてきました。しくじりだらけです。世の中が進歩して簿記検定の受験技術も進歩しているはずなのです。しかし受講生と接し、私のときと同じしくじりをしている姿を見て、いてもたってもいられず筆を執りました。

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各種会計関連の検定での合格体験談にじっくり目を通すと、実は「センスに恵まれた」「学習経験があった」等、マネできない要素が多分に含まれています。
一方、大きくしくじりパターンはたったひとつです。「必要な練習量をつめていない」これだけです。
そうなる要因をいくつか挙げますので、思い当たる節のある方はお気をつけください。 今、このサイトをご覧になっているあなたが、以下に述べるような状況にならないよう、心から祈ります。また、すでに簿記を学習中の方はこのような状況になっていないか、折を見て振り返ってみてください。

簿記学習でのしくじり その1〜勉強時間でスケジュール管理をした〜

「○時間机に向かった!」

受験生にとってこれほどおいしい響きはありません。しかし、その声は”悪魔のささやき”です。勉強時間を目安として見積もるのは、最初に試験日までに必要な時間を確保するためであって、その先は時間にとらわれては決してなりません。大した成果が上がっていないのに長時間やった。あるいは問題集もなんだか解いた気がする。例えるなら、それはロクに仕事もしていないのに「夜中まで残業している自分かっこいい!」と言っているようなものです。あなたのオフィスにもそういう人、いませんか?簿記の学習で、まさに私はそれをやってしまいました。

【同じしくじりをするのはこんなあなた】
ついつい自分を追い込んでしまう方、予定をたてたらその通りにスケジュールが動いていないとストレスを感じる方。

【結論】
勉強時間ではなく習得した問題の量で本日の学習成果を把握する!

簿記学習でのしくじり その2〜手を広げすぎた〜

教材は必要なものが基本的に簿記検定のスクールでは配られます。「別のスクールの教材では載っていた」と言われるのがイヤなので、基網羅することをすごく意識していることが背景にあります。ですから、小テストも含めると、かなりのボリュームです。スクールで配られたものを完璧に消化すれば合格ラインには必ず乗ります。(まわしきれないぐらい配られるというのはこの際おいておきます)。

そのような状況でさらに追加で書籍を購入しても消化不良になって、虻蜂取らずで終わるのが関の山です。なぜ、買ってしまうのかというと「不安だから」です。講師の先生も再受験生や余裕のある受講生のために話の端っこで「こういうのもやれるといいよ」とおっしゃいます。あくまで、余裕があれば、であって、まともに全部やっていたら終わらないんだなと講師目線になったらわかりました。

【同じしくじりをするのはこんなあなた】
よく言えば慎重なタイプ。受験生同士のネットワークあるいは、webでの情報にとらわれ、やらないと危ないと思い込んでしまうタイプ。あるいは情報や噂を疑わない純粋な方、気を付けてください。私も純粋でした。

【結論】
スクールの教材と心中すべし!そもそも人生をささげられないようなスクールは資料比較の段階でボツにしましょう!

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簿記学習でのしくじり その3〜論点ごとにメリハリをつけなかった〜

1ページ目から最後のページまで、すべて同じ力をつぎ込んでしまいました。するとどういうことが起こるでしょう。そうです、なかなか学習が進まず、モチベーションが低下します。また、復習も時間がかかります。

スクールに通うと、ある程度教材がまとめてもらえることが多いのですが、「まだこんなにやっていない問題集がある」と本棚を見るたびに憂鬱になったものです。得点配分の低いところにも力を入れ、逆に配分の高い箇所も同じ力でやっていたのですから当然、直前の模試等でも自分が期待する結果がでませんでした。
例えば簿記3級で言うと、精算表や試算表できちんと点が取れるように学習するのではなく、出納帳のような帳簿がわからなかったら、枝葉の論点であるにもかかわらず、そこに何時間も学習時間を割いてしまったようなイメージです。
スクールに通っていたのだから、もっと活用すべきだったと反省しています。例えば、講師が目の前にいるのだから、復習の優先順位を教えてもらったり、極端な話「○時間という学習時間をAとB割り振るとしたら何時間ずつが目安ですか?」と聞いたりするのも有効でしょう。講師の講義を聞くだけでなく学習アドバイザー的な活用もすべきでした。

【同じしくじりをするのはこんなあなた】
今まで、時間的に余裕のある受験スケジュールでしか勉強をしたことがないと起こりやすいですね。勉強だけをしていればよい大学受験などでは、英単語帳を力技で丸暗記、文法も2000問暗記、といったこともできますが、大人はそうはいきません。点数を取る技術はすでに身についているのに、自分が納得いくまでさらに突き詰めようとした経験のある方、要注意です。

【結論】
要領の良い勉強法を実践できる人が簿記検定に受かる!

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